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きずな【2007年改訂版】 高校 教材一覧
番号 新教材 教 材 名 領域 お  も  な  内  容
  部落に生まれ、部落に生きる 部落問題 両親が離婚し、兄姉が就職し、父と二人だけのくらしの中で生活は安定せず、父をずっと恨んできた筆者が、周りの人たちの話から父の生活史を少しずつ知っていくうちに部落差別の中で生き抜いてきた父を取り戻し、自分自身が立ち上がっていく姿。
新教材 水俣と部落 水俣病問題
部落問題
母の生い立ちを知っていく中で、部落差別のことや以前いた水俣に対する筆者自身の差別性に気づかされ、差別をこの世からなくしていきたいと立ち上がり今も解放運動を続けている筆者の姿。
  俺あ、部落民たい 部落問題 部落出身の筆者が自分自身の部落の生き様を語りながら、みんなももっと今から勉強して変わってほしいと訴えていく。
  おやじ 部落問題 部落出身で「障害」者である父が荒れる姿を見ながら憎み恨んでいた筆者が、奨学生の集まりや学習会に行くうちに父をとらえ直していく。
  なかまとともに なかま
部落問題
筆者が14歳の時に亡くなった父の生き様、そして解放運動。それを受け継ぎ中学校・高校となかまとともに解放活動をし、卒業後もそれぞれの夢の実現に向け解放運動というところでつながり合っていっている姿。
新教材 胸張って生きていけ 進路 現在も町行政の中で「同和」教育指導員としてあらゆる差別をなくしていく仕事をしている筆者の30年の生い立ちと家族とのくらし。小・中・高の解放子ども会学習会の中でなかまとともに活動し、解放奨学金があったからこそ自分の今の進路を切り拓いてきた筆者の思い。
新教材 私と学校 部落問題
進路
「差別」という二文字と闘い続けた母。その母の命に「期限」がついた時、それまで叶わぬ夢とあきらめていた「学校」に夢を取り戻しにいく自分の姿を母に見届けてほしいと定時制高校に入学した筆者の高校生活と40数年の生き様。
新教材 明日はいい日になる 部落問題 部落解放子ども会活動、親の姿や願い、先生たちの姿の中で自分が部落出身であることを自覚しだしていく筆者。周りの願いと自分のくらしの現実の中で揺れ動きながら、それでも命がけで解放運動していく親の姿に、自分は教師になって、故郷の地で、出身教師として、自らの使命として、「差別をなくす人間解放教育」をやっていくことを高校の卒業式の後に宣言していく筆者だった。
  初雪のころ 部落問題
労働
筆者の生い立ち、結婚、夫婦での解放運動、子どもたちが自分たち親の姿を見ながら差別をなくすために立ち上がっていく姿。
10 新教材 いつまで差別から逃げよっとかい 部落問題
労働
部落に生まれ、差別の中で学校や教師に反感と不信感を持ってきた筆者。中卒後も追っかけてくる差別の中で、関西へ逃げ出したが、母の言葉で故郷へ戻って娘の育ちの中で学校や教師との関係を取り戻していき、ムラの子たちに関わり続けている筆者。
11 新教材 俺たちん仕事は命ばもらいよっとぞ 部落問題
労働
屠場で働いている坂本義喜さんの姿やそれを受け継いでいっている息子さんたちの姿から、仕事や誇りや命の大事さを伝える。
12   赤き黄土
〜地平からの告発 来民開拓団〜
部落問題
平和
地平からの告発 来民開拓団、その実相。
13   死ぬ苦しみ、生きる苦しみのはざまでT 平和
共生
被爆者としての筆者の生き様、自分にとっての闘い。教師となって差別と闘ってひたすら生きる子どもや青年や親との出会いを通し部落差別の厳しい現実の中で自分の行き方への決意を新たにする筆者。
14   死ぬ苦しみ、生きる苦しみのはざまでU 平和
共生
15 新教材 父との往復書簡 くらし
家族
父が被爆者であったことを教師1年目で初めて知った筆者が、帰省するごとに父と語り、父を否定的に見てきた自分に気づかされていく。さらに往復書簡の中でお互いの生きざまや思いを次第に分かり合っていくことになる。
16 新教材 人との出会いを通して「自分」であることを喜びに 共生 くまもと障害者労働センターの倉田哲也さんの生き様。私が望むことは「障がい」をなくすことではなく「障がい」者差別をなくすこと。だから、もっと多くの人との出会い、学び、自分のことを伝えていきたい。
17 新教材 ”わい”は一番問うとっとぞ 環境 緒方正人さんの生き様。水俣病事件はいったい自分に何を問い続けているのかを常に考えながら、活動してきた筆者。そして、読者(高校生)に本当の自分に出会う旅を続けてほしいと願う。
18 新教材 ハンセン病差別を生きる ハンセン病問題 ハンセン病差別の中を生きてきた60数年に渡る筆者の生き様。今、社会復帰して啓発活動へ。
19 新教材 日本で生きて思うこと 共生 在日としての50数年の人生。結婚し熊本に移り住んで30年近く。その日本で生きてきて思う住みにくい差別の現実。その中で我が子も含め自分の民族にこだわって生きていきたい育てたいという筆者の思い、そのことがお互いがお互いを尊重する生き方、共生なのだと。
20   言わない・書かない・提出しない なかま
進路
違反選考・差別選考を許さない取り組み。「その質問には答えられません」というひろしの一言が選考の差別性を明らかにし、会社の評価をひっくり返していくきっかけになった。(マンガで表現)
21   あのとき踏ん張っていてよかった
−差別を生む、血液検査・尿検査の問題−
進路 水俣で生まれ育ち、公害教育や部落問題学習も学んできた筆者が、県外の企業を受験し、違反質問・検診にぶつかる。特にその血液検査や尿検査の結果を資料に合否を決めるというおかしさに疑問を持ち続け、筆者たちの踏ん張りが会社を変えていった。
22   先生、不合格て言われてからが始まりよ 進路 就職試験を受けていった筆者が、同和問題サークルに入っていることが理由で不合格になる。そのおかしさに話し合いが持たれたが不採用が撤回されることはなかった。しかしそれにめげずに、就職差別をなくすためには自分の気持ちを劇で訴えるしかないとシナリオ制作にとりかかっていく。
23 改訂 みちをひらく
 −就職差別とのたたかい−
進路 就職差別との闘い(@部落問題の中心的課題、A就職差別はこうしておこる:調査用紙・身元調査・面接、B言わない・書かない運動、C解放をめざす本当の力)
2007年4月1日 第4版発行  編集:熊本県人権教育研究協議会